もしもこの先-先生との約束-(仮)
中間テストは
浮かれ気分で受けたけれど
なんとか…大丈夫だった。
英語は今回も点数が上がった。
そして順位も…
どんどん上がる点数に
驚くばかりで
英語を学ぶために大学に
行きたいと行っていた藍に
なんだか近づけてる気がして
嬉しかった。
健にも
英語のテストの事なら
教えてあげられるくらい
自信もついていた。
「これで安心して
修学旅行行ける〜♪」
放課後デート中
健とのたわいもない会話
「俺はやばい…」
「え?赤点あったっけ?!」
「あった気がする…」
「気がするって…
それすらわかんないの?!」
「あはは」
笑い事じゃないと思うけど…
健にはお兄ちゃんと弟がいる。
お兄ちゃんは
レベルの高い高校に通い、
弟はレベルの高い高校を
狙っていた。
健は
「なんで俺だけバカなの?」
って私にいつも聞く。
だからひそかに
健はちゃんとやれば
頭いいんだろうなぁ〜と
思っているんだけど…
夢がなくて
やりたいこともない。
だからやる気も出ない。
そうつぶやいていた。
そして
「俺の夢は優との結婚だもん」
と可愛く言ってくれた。