もしもこの先-先生との約束-(仮)

そのときくらいかな?


なんかちょっと違う先生を
感じ始めたのは…


ドキドキの中の
不思議な気持ち


核心はないし
深く考えることでもない


そう思ってた。


2日目
最後の場所は沖縄ワールドだった


そこで鍾乳洞を初めて見た。


暗いどうくつの中、
クラスごとに並んで進んでいく…
でも3組の人がいない。


トイレに入っている間に
置いていかれたみたい…


「麻美〜…置いていかれたね」


「しょうがないね、
二人で行こう…」


「そうだね!」


鈴木 麻美 (スズキ アサミ)

一緒に馬鹿出来る友達

修学旅行でまた距離が縮まった。


歩き出したのはいいけど
暗くて下が見えない。


ただでさえ目が悪いのに
こんなとこ有り得ない…


だけどこんな時
私は普通なフリをする。


見えないけど必死になって歩く…


藍や健は
そんな私を知ってくれていて
声をかけてくれる。


こんなときにも
二人の大事さを感じる…


本当にいい彼氏にいい親友。



恐る恐る歩いていても、
鍾乳洞の素晴らしさは
見ているだけで分かった。


階段を降りているとき
誰かが私の背中をつんつんとした


誰…?


まわりにいるのは
3組の友達ではない...


唯一いる麻美は私の前を歩く。


他のクラスの人かな?


驚きながらも振り返えってみると

そこには…


坂口先生が立っていた。


え…?


ん…?


先生は子供みたいに笑っていた。
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