もしもこの先-先生との約束-(仮)

期末前…

英検の勉強ばかり
していられない時期。

授業終わり坂口先生は

「放課後に英検勉強してるやつら
ちょっと集まれ〜」


そう言って生徒を集めた。


「英検の勉強も大切だけど、
今は期末だ。期末が終われば
すぐ冬休みになるし、
今やってる放課後の勉強会は
冬休みに!!
冬休みも学校開ける予定だから
家じゃ出来なそうってやつは
学校に来てやればいい。」


提案してくれた。


「先生いいやつ〜!!」


蓮が笑いながら言った。

周りのみんなもつられて笑う。



「だろ?お前のやる気を見て
そう思ったんだぞ!!
ちゃんとこいよ?」


「行くよ、先生」


「おう、
じゃあそういうことで」


先生の前に集まったみんなが
散らばりだした…

私教室を出ようとしていたら

「森岡、期末の勉強はどうだ?」


「だめ…」


二年生になってから
やる気も出て、勉強のやり方
みたいなのも少しずつだけど
分かってきた…

けど、自分一人でやっている時は
やってもやっても自信には
ならなくて、時間の足りなさに
悲しくなって…

だから
出来る気なんて全くしない。


「そうか〜
今日から放課後勉強ないけど
この前風邪でお前休んだし
そこ教えるからこいよ」


「いいんですか?!」


「おう、じゃあ放課後な」


先生と私は放課後の約束をした。
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