もしもこの先-先生との約束-(仮)

放課後、約束通り
いつもの教室に足を運ぶ。
そして一人、
いつもの席に着く。


「待たせたな」


先生は少し遅れて
教室に入って来た。


「…大丈夫、私こそ
わざわざごめんなさい」


「いや、心配してたんだ。
もう大丈夫なのか…?」


「うん。風邪は辛かったけど…」



休んだ私を先生は
心配してくれていた。


「先生…」


避けた一週間のことを
謝ろうと決めていた。


「ん?」


「ごめんね」


「なにが?」


「シカトとか…避けたりして」


「やっぱり避けてたのか…
俺何かしたかなって
気になってたんだ。
でも聞けないし…昔さ、
同じような事があって…
その時は最後まで理由は
分からなかった。」



先生は悲しそうな顔をして
話を続ける。



「やっぱり俺、何かしたか…?」


「ううん。色々あって」


私はどうして避けたのか
理由を話した…。


先生は
“教えてくれてありがとう”
と言ってくれた。


そして“周りは気にすんな!”と


そうだよね、やっぱり悪いことを
してる訳ではないわけで、
ただ色々な話をしているだけ。

それは私だけじゃないし
みんなも話してる…
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