もしもこの先-先生との約束-(仮)

「でもなんで昔は
避けられたんだろうね?」


「なんでだろな〜」


なんだか面白くなって
二人して笑い出した。


「あっ、もうこんな時間だ。
駅まで送っていくよ」


先生の車に乗るの…?


「悪いからいい〜」


「いや、俺も帰るし…」


先生彼女いなかったっけ…?

彼女さんに悪いじゃん。



…生徒は生徒。

ただの生徒だからいいの?


こんな経験ないから分からない…


「ほら、帰るぞ」


いつの間にか
ストーブも消されていて
先生は電気を消そうと
スイッチの前に立っていた。


とりあえず急いで荷物をまとめて
廊下に出る。


廊下は真っ暗で
冬の寒さが体に染みる。


それに暗い学校は怖い…


先生は
普段あまり人が通らない廊下で
キスをしていた生徒たちの
話をし始めた。


準備室に行こうとして
通ったときに見ちゃったらしい…


「すごいね!!気まずいね〜」

想像すると笑えた。


笑いとともに
先生と色々な話をするの、
やっぱり楽しいなぁ…
と思っていた。


前みたいに戻れそうかな?

先生。
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