それぞれ、君への恋心
「アユム?もちろん別れるよね?アユムがサヤを必要としてないことくらいわかるよ。」



  




『そうだな…別れるか。』











素直に伝えていればよかったんだ。



サヤがすきなんだ。



マンネリという期間にはいってしまっても、サヤといたのは




その期間と遭遇したとしてもサヤのそばにいたかっただけなんだ。









だけど俺の口は天邪鬼。






生まれたての赤ん坊ですら、
泣いて、泣いて…



母親に感情を表現するんだ。




それなのに19歳の俺は、
たくさんの言葉も知っているのに、







サヤに伝えることはできなかった…

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