H.T.
「完璧も悪くないが、バランスよく所々欠けていた方が、むしろパーフェクトだと思うんだ……だから」

「だからどうした!?」

「だから、俺の愛するキャンディのコピーにすることにした!!喜べ!」

「なっ……アホか貴様はー!!」

ロードの奇声が部屋を満たす。

「ハハハ、さすがキャンディ。元気いっぱいだ」

「なんだそのちびっ子は元気だな的な言い回しはー!!」

相変わらずではあるが、なんという被害妄想。

「よく分かってるじゃないか」

「ちょっとは否定しろよ、このクソやろう……」

アークの追い討ちに合わせて逆上するロード。

「カワイィちびっ子が、そんなハシタナイ言葉使っちゃだめだぞぉ」

アークの両手がロードの頬を挟む。ムニュッと。

「わぁ、相変わらず肌スベスベー」
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