いつまでも・・・
ユキの耳元で
「愛してる」と囁きかけ
キスを交わす。
ユキが眠りに付くまで
オレは喋り続けた。
ユキの寝顔は穏やかで
カワイかった。
ユキを起こさないように
ベッドから出て
クローゼットの奥から
去年のクリスマス
ユキへ渡すはずだった
クロスのシルバー
ペアネックレスを取り出し
箱を開けて
ネックレスを
そ~っと
ユキの首に付けた。
オレもネックレスを付けて
ユキが寝ている隣に。
ユキ、ビックリするだろうな
喜んでくれるよな。
そんなことを考えながら
眠りについた。
朝方、ユキの声で目が覚める
ユキは、ネックレスを
右手で触りながら
「タクミ先輩!
これ・・・?」
「オレとペア!
ユキ、似合ってるぞ。
去年のクリスマスに
渡そうと思って
買ったんだけど・・・
ユキに渡せずに
今までクローゼットの奥に
置いたままにしてて・・・
もらってくれるよな!」
ユキは、オレに近づき
オレのネックレスに触れ
「ありがとう」
目が潤んでいる
ユキの頭を撫でて微笑む
ユキは微笑み返す。