いつまでも・・・
今日はオレの誕生日
18歳になる。
ユキはオレに何も言わずに
学校を早退していた。
ユキの携帯に掛ける
「ゴメン、今忙しいから」
切られてしまった。
早退してまで
やることって何だよ!!
5限目が終わったころ
ユキからメールが
《夜、タクミ先輩の家に
行くから
何処にも行かないで
待っててね》
お前、何やってるんだ??
夜7時過ぎユキが来た。
「タクミ先輩
誕生日おめでとう」
紙袋から大きめの箱を
取り出し
テーブルの上に置く
ユキが箱を開けた
(タクミ先輩
誕生日おめでとう)と
チョコで書かれたケーキが!
「ユキ!?
もしかして作った?」
「うん、ガンバって作ったよ
今まで忙しいって言って
ケーキ作りの練習してたんだ
ず~っと失敗ばっかりで
今日は早退したかいあって
一番よくできたよ」
オレ・・・
マジでバカだよな
ユキが会ってくれないから
一人でイラついて
「ユキ、マジでありがとう
スゲェ~嬉しい!
ヤバァ!!泣きそう」
オレの為に
ケーキ作ってくれて
感激しまくり。
ユキはロウソクを立て
部屋の明かりを消した。
「タクミ先輩、吹き消して」
オレは笑顔でロウソクを
吹き消した。
「おめでとう」
「ありがとう」
変に照れくさい
部屋の明かりをつける。