いつまでも・・・
日曜日
マイは朝から
ドタバタと騒がしく
寝られね~し
「お兄ちゃん、入るよ」
「朝から騒々し~ぞ
オレは寝てんだよ」
「ゴメン、シンゴさん
服とか髪型とか
どんな感じが
好きなのかなぁ~って思って・・・」
お前、まさか!?
「シンゴに聞け」
「教えてくれてもいいじゃん!」
(ピンポーン)
朝から誰だ?
階段の下から母ちゃんが
「タクミ、サユリちゃん
来てるよ」
何っ!?
面倒くせぇ!!!
オレは着替えて
家の外へ
「・・・サユリ
何かようか?
オレ話すことね~から」
冷たく言い放つ
「タクミ、私のこと
嫌いになったわけじゃ
ないんでしょ?
好きな女が出来ただけ
なんでしょ
だったら今まで通りで
いいじゃん!」
「オレは、お前のこと
好きじゃね~し
うぜ~し
イヤなんだよ!
いい加減諦めろよ!!」
「・・・そんな簡単に
諦められない
タクミよりイイ男なんて
いないし・・・
タクミじゃないと
無理なんだから・・・」
サユリは泣き出して
オレにすがりついてきた。
「悪いけど帰ってくれるか
オレ、お前とは無理だから」
サユリに言い残し
部屋に戻った。
ベッドに倒れこみため息が
冷たくしね~と諦めね~だろ
オレだって
怒鳴ったりしたくね~んだよ。
これ以上
サユリと一緒にいても
サユリを
傷つけてしまうだけだろ?
分かってくれ
サユリ・・・
オレが想っている女は
ユキだけだ!
こんな気持ちになったの
初めてなんだよ!