いつまでも・・・
夜空に大きな花が輝く
夜空に浮かぶ
大輪の花は
一瞬にして散ってしまう。
オレもユキも
鮮やかな
夜空に魅了された。
ユキはオレに寄り添って
「タクミ先輩
ず~っと一緒だよ」
「もちろん」
今日のユキは
浴衣のせいか
大人っぽく
胸が熱くなった。
その横顔
ヤバイほど好き!
フィナーレは
色鮮やかな大輪の花が
いくつも、いくつも
夜空を焦がす。
露店で、カキ氷を買い
食べながら歩く。
「シンゴさん、アレした~い」
マイはシンゴと
スーパーボールすくいに挑む。
「タクミ先輩
ヨーヨーつりしよう」
ユキとヨーヨーつりに
「黄色がいいな」
「まかせろ」
黄色のヨーヨーを狙い
こよりを持つ
ユキもこよりを持って
「これ取れそう」
ユキはつり針に
ピンクのヨーヨーと
白のヨーヨーをすくい上げた。
「ユキ、スゲェ!!」
絶対取ってやる!
黄色を狙い
こよりが切れないように
ゆっくりと水の中に
すくい上げようとしたとき
「あっ・・・」
こよりが切れた
「絶対取ってやる!
おじちゃん、もう一回!」
再度挑戦。
「今度こそ
取ってやるからな」
こよりの根元近くを持ち
水の中に
「ヨシッ!!取ったぞ」