いつまでも・・・

夜空に大きな花が輝く

夜空に浮かぶ

大輪の花は

一瞬にして散ってしまう。


オレもユキも
鮮やかな
夜空に魅了された。


ユキはオレに寄り添って



「タクミ先輩
ず~っと一緒だよ」



「もちろん」



今日のユキは
浴衣のせいか

大人っぽく
胸が熱くなった。


その横顔

ヤバイほど好き!


フィナーレは

色鮮やかな大輪の花が

いくつも、いくつも

夜空を焦がす。


露店で、カキ氷を買い
食べながら歩く。



「シンゴさん、アレした~い」



マイはシンゴと
スーパーボールすくいに挑む。



「タクミ先輩
ヨーヨーつりしよう」



ユキとヨーヨーつりに



「黄色がいいな」



「まかせろ」



黄色のヨーヨーを狙い
こよりを持つ

ユキもこよりを持って



「これ取れそう」



ユキはつり針に

ピンクのヨーヨーと
白のヨーヨーをすくい上げた。



「ユキ、スゲェ!!」



絶対取ってやる!


黄色を狙い
こよりが切れないように
ゆっくりと水の中に


すくい上げようとしたとき



「あっ・・・」



こよりが切れた



「絶対取ってやる!
おじちゃん、もう一回!」



再度挑戦。



「今度こそ
取ってやるからな」



こよりの根元近くを持ち
水の中に



「ヨシッ!!取ったぞ」



< 202 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop