いつまでも・・・
ユキから何度も掛かってきた
携帯には出らず
書店に行き雑誌を見る
書店の隣にある
レンタルショップに行き
DVDを借りて家に帰った。
部屋に入るとユキがいた
「タクミ先輩
携帯にず~っと掛けてたんだよ
何で出ないのよ」
「お前が悪いんだろ!」
ユキは男と喋ってただけなのに
オレは怒鳴ってしまった。
「もしかして
私が、シン君と喋っていたから?」
「あぁ、そうだよ!
気に入らないんだよ
あの男、いやらしい顔してただろ」
「タクミ先輩の方が
いやらしい顔してるもん
シン君、いやらしくないし!」
オレの機嫌は更に悪くなり
ユキの顔見ていたら
怒鳴りそうで
泣かせてしまいそうで
部屋を出た。
近くの公園に行き
ベンチに座った。
9月の夕方
肌寒い風が吹く
オレが悪いんだよな
ユキはクラスの男と
喋っていただけ
それなのにオレは
やきもちをやいてしまった。