いつまでも・・・

その日、オレは家に帰り

ユキは家から出してもらえず
携帯で連絡を



「タクミ先輩、私・・・
学校辞めるから
決めたから

タクミ先輩の家に住んでも
いいかな?」




「もちろん!
ユキ、学校いいのか?」




「うん、今の状態じゃ
無理だから
つわりも酷いし
学校で何かあったとき
怖いし・・・

気にしないで」




「ユキ、ゴメンな

あと1年ばっかで
卒業できたのによ
ゴメンな・・・」



「気にしないでって
今、めちゃくちゃ幸せだもん
タクミ先輩の赤ちゃん
お腹にいるんだもん

本当に幸せだよ」




ユキ、ありがとう
そう言ってくれるだけで
オレ幸せだから

マジで幸せだから。



「タクミ先輩だけは
ちゃんと卒業してほしいの
あと3ヶ月もないでしょ

ちゃんと卒業して
迎えに来てほしい・・・」




「分かった
ユキ、ありがとうな
明日、ユキの両親に
また話に行くから

絶対認めてもらうから」





ユキの心配そうな声


大丈夫だから!


まかせとけ!!



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