いつまでも・・・
「タクミ君、お父さんも
本当は認めてあげたいのよ
でもタクミ君、高校生だし
養っていけるの?
お父さんも、タクミ君が
まだ高校生で若いから
心配してるの」
「高校卒業したら
仕事見つけて働きます」
口では何とでも言えた
オレ本当は
自動車整備科の専門学校に
行きたかった。
前から整備士の資格を
取るのが夢だった
専門学校は2年制だ
2年もユキが待ってくれるわけないよな
それこそユキのお父さんに
認めてもらえね~
諦めるしかない!
ユキとお腹の赤ちゃんの為に。
「タクミ先輩
明日、産婦人科に行くから
タクミ先輩も一緒に行こう」
「あぁ」
約束をして
オレは家に戻った。
次の日
オレはユキと産婦人科に
待合室でユキと座っていた
オレが緊張してしまう。
お腹の大きいお母さん達が
お腹をさすりながら
幸せそうな顔をしている。
ユキの名前が呼ばれ
「行って来るね」
「あぁ」
20分程でユキは戻って来た。