いつまでも・・・
「タクミ先輩、いいって
予定日、夏だしまだいいよ」
「ユキにプレゼントしたいんだよ」
大きなリボンを付けてもらい
ユキに渡した。
「・・・グッスン・・・ありがとう」
「泣き虫!」
「だって・・・グッスン・・・
嬉しいんだもん」
去年のクリスマスは
辛くて、苦しい
クリスマスだった
でも今は、幸せなクリスマスを
ユキと迎えられ
ユキのお腹には
オレの赤ちゃんが
三人でのクリスマスだよな!
「ユキ、家まで送るよ」
「イヤだ、タクミ先輩と
一緒にいるもん」
「ユキ、寒いし
身体が冷えるぞ
安定期に入るまで
おとなしくしとけ」
オレだってユキと一緒に
いたいんだぞ
でもお父さんから許して
認めてもらうまでは・・・
「・・・ユキ、送るから」
「イヤ、一緒にいたい」
「ユキ・・・
分かってくれ」
泣いてるユキの手を取り
家まで送った。
「タクミ先輩
これ、プレゼント」
ユキからのプレゼントは
婚姻届だった。
ユキのお父さんとお母さんの
名前が書かれていた。
オレ達が未成年者の為
その他に
(この婚姻に同意します)
お父さんとお母さんの署名が
押印が押されていた。
嬉しすぎて涙が溢れてしまった。