いつまでも・・・
「タクミ先輩の泣き虫!」
ユキに言われてしまった。
ユキの温かい手が涙を拭う
「タクミ先輩、専門学校の
入学試験、受けてね」
「・・・ユキ、オレ卒業したら
仕事見つけて働く
決めたから」
専門学校は諦める
ユキの為、赤ちゃんの為に
「私のせいで
諦めて欲しくないの
整備士の資格取りたいって
言ってたじゃん!
タクミ先輩の夢
奪いたくないもん
お願い入学試験受けて
私の為に、赤ちゃんの為に」
ユキ・・・
オレ入学試験受けたい
でもよ
働かないと
金、稼がないと
ユキと赤ちゃん
幸せにしたいから
「タクミ先輩に
後悔して欲しくないから
お願い受けて合格して」
ユキの頼みに迷う
一晩、悩んで悩んで考えた
「ユキ!!
オレ、専門学校受ける
受けて合格してみせるからな!」