いつまでも・・・
「・・・ハァ・・・タクミ・・・
ガンバるから・・・ハァ・・・ハァ」
「あぁ、側にいるから」
ユキは分娩台に座り
院長先生の指示どうりに
看護師さん二人は従って
オレはユキの手を握り
祈ってた
ユキのいきむ声が
ユキの苦しさを伝える。
看護師さんは
「ユキちゃん、ガンバって
赤ちゃんもガンバってるから
もう少しだよ」
「ユキ!ガンバレよ!!」
分娩台に座り
1時間以上経つ
「もう少し!」
「ォギャ~ォギャ~」
「元気な男の子」
「えっ?男の子??」
「・・・タクミ、ゴメン
女の子じゃなくって」
「いいよ、ガンバったなユキ!」
ユキの顔は
疲れきっていた。