いつまでも・・・
看護師さんが
「はい、パパ抱っこして」
ゆっくりと抱かかえた
赤ちゃんの顔は赤く
まだ目は開いていない
「小さな手だな
マジでカワイ~
ユキも抱っこしろ」
そ~っとユキに渡し
ユキは涙を流し
「カワイ~
めちゃくちゃカワイ~」
「カワイ~よな」
赤ちゃんは新生児室へ
ユキは個室に入り
ユキの親とオレの親は
新生児室の窓ガラスから離れない
微笑んで赤ちゃんを見ている。
オレは部屋で
ユキの頭を撫で
「疲れたろ、ゆっくり休め」
「うん」
ユキを寝かせ、新生児室へ
赤ちゃんは七人並んで寝ている
オレとユキの赤ちゃんは
一番右で寝ていた。
体重3042g
身長49cmと書かれていた。
小さいな
足なんかカワイすぎだろ
シンゴとマイが来た。
「男の子だってな」
「あぁ、男の子
見てみろよカワイ~だろ」
「カワイ~寝てるんだね
ユキは部屋?」
「ユキも寝てるよ」
三人でユキが寝ている部屋に。