いつまでも・・・
ユキは穏やかな顔で寝ていた。
部屋では親同士、話している
シンゴとマイは
ユキの荷物を持って
来てくれていた。
慌てて家を出たから
荷物を忘れていた。
ユキが目を覚まし
「赤ちゃん見たい」
「看護師さんに言ってくる」
看護師さんに部屋まで
赤ちゃんを連れて来てもらった。
小さな透明の
プラスチックのベッドに
赤ちゃんは寝ていた。
「ユキちゃん、赤ちゃん起きたら
オッパイ飲ませてあげてね」
「はい」
ユキは照れてオレを見る
皆で赤ちゃんが寝ている
プラスチックのベッドを囲み
『カワイ~』
皆の声で赤ちゃんは
泣き出した。
ユキは赤ちゃんを
優しく抱かかえ
「カワイ~」
マイが
「ユキ、オッパイ!」
「皆いるから・・・」
恥ずかしそうにしている。