いつまでも・・・
ユキとお化け屋敷に。
「怖いな・・・」
「大丈夫!オレがいるだろ」
「・・・はい」
気のない返事
オレじゃ~頼りないか?
ユキはオレの
服の袖を握りしめ
「タクミ先輩
置いて行かないで下さい」
「あぁ、大丈夫だって」
中へ入り歩き出し
「キャ~ァ~イヤだ帰る!!」
ユキの顔は
今にも泣きそうで
ユキの足が止まる。
「・・・帰る!
入口に戻る!!」
ユキは、あまりの怖さに
敬語からタメ口に変わっていた。
「戻るって、半分は
来たんじゃないか?」
「・・・怖いもん」
「行くぞ!ユキ」
ユキの手を握り歩き出した。
ユキの手に
力が入っていることが
分かるくらい
オレの手を
強く握りしめている。
「キャ~ァ~キャ!!!」
ユキは、最後まで
悲鳴を上げていた。
強張ってたユキの顔
オレは、思わず吹き出した。