いつまでも・・・

冬の涙


もうすぐ冬休みに入る。


一緒のクラスのミヅキに
言い寄られて困っていた。

ミヅキとは
1年の時から一緒のクラスで
よく喋る女だ。



「タクミ、女いないんでしょ?
今度遊び行こうよ
カラオケ行こう、カラオケ」



勝手に決められ

オレとミヅキ
一緒のクラスの
ナナミ、カイト四人で


カイトは、そこそこイケてる
しっかりした男だ
頼もしいけど女はいない。


ナナミは、誰とでも仲良く
明るい性格の女だ。



今週の土曜日に行くことに。



「タクミ~外見てみろよ」



シンゴに言われ
教室の窓から外を見渡す。


タイキだ!!

アイツ何考えてんだ
他の女と
キスしてんじゃね~よ!!



オレは、教室を飛び出し
中庭まで走った。

タイキのヤツ許さねっ!!

タイキは女と
肩を組んで歩いていた。




「おいや!!
お前、ユキはどうした?」



「ユキなら教室に
いるんじゃないっすか」




「あぁ゛お前!!
ユキと付き合ってんだろ!!
ユキが悲しむようなこと
してんじゃね~よ!!」



オレ、キレそうだし

限界だぞ!!




「ユキとは別れようと
思ってるんですよ

アイツ、つまんね~から」



「つまんね~だと!!」



(ボコッ)



オレはタイキを殴り
一発だけじゃ気がおさまらず

何度も殴り続け

シンゴが走って止めに来た。



「タクミ、十分だって
もういいだろ」



オレはシンゴに連れられ
その場を去った。



< 48 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop