いつまでも・・・
冬の涙
もうすぐ冬休みに入る。
一緒のクラスのミヅキに
言い寄られて困っていた。
ミヅキとは
1年の時から一緒のクラスで
よく喋る女だ。
「タクミ、女いないんでしょ?
今度遊び行こうよ
カラオケ行こう、カラオケ」
勝手に決められ
オレとミヅキ
一緒のクラスの
ナナミ、カイト四人で
カイトは、そこそこイケてる
しっかりした男だ
頼もしいけど女はいない。
ナナミは、誰とでも仲良く
明るい性格の女だ。
今週の土曜日に行くことに。
「タクミ~外見てみろよ」
シンゴに言われ
教室の窓から外を見渡す。
タイキだ!!
アイツ何考えてんだ
他の女と
キスしてんじゃね~よ!!
オレは、教室を飛び出し
中庭まで走った。
タイキのヤツ許さねっ!!
タイキは女と
肩を組んで歩いていた。
「おいや!!
お前、ユキはどうした?」
「ユキなら教室に
いるんじゃないっすか」
「あぁ゛お前!!
ユキと付き合ってんだろ!!
ユキが悲しむようなこと
してんじゃね~よ!!」
オレ、キレそうだし
限界だぞ!!
「ユキとは別れようと
思ってるんですよ
アイツ、つまんね~から」
「つまんね~だと!!」
(ボコッ)
オレはタイキを殴り
一発だけじゃ気がおさまらず
何度も殴り続け
シンゴが走って止めに来た。
「タクミ、十分だって
もういいだろ」
オレはシンゴに連れられ
その場を去った。