いつまでも・・・

オレは店内を見て周り


店員さんに



「これください!」



ペアネックレスを指差した。


クロスのシルバーを



「リボンは
何色がいいですか?」



「ピンクで」



渡せるか分からないのに

もらってくれるか
分からないのに


ペアネックレスを買った。


家に帰り
部屋にはシンゴがいた。


思わずプレゼントを隠して



「どうした、シンゴ?」



「ナナミとは切ったか?」



「あぁ、切ったよ」



心配してくれてたのか?



「大丈夫か?
ユキちゃんと連絡は?」



「取ってないよ
嫌われてるからな・・・

クリスマスは
マイと過ごすんだろ」



「もちろんな!」



シンゴが羨ましぞ!

好きな女と一緒にいれて


ユキと過ごしたい・・・

オレの願いは届かね~しな


シンゴが部屋を出て
買ってきたプレゼントを
テーブルの上に置く。


ブルーの箱とピンクの箱

ピンクの箱を見つめ

胸が苦しくなる。


ユキに渡せて
もらってくれたら

オレの分のネックレスの
箱を開けよう。



心に決め
ブルーとピンクの箱を
クローゼットに直した。



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