いつまでも・・・

クリスマス。


サユリからの誘いを断り

夕方、ユキにメールを送った。



《会いたい
会って話がしたい
〇〇〇公園でユキが
来るまで待ってるから》



ユキからの返信はなく

オレはプレゼントを持って
公園に向かった。


ベンチに座りユキを待つ

外は、かなり寒く

指先が冷えてきてポケットに。


ユキが
来てくれるのを信じて
待つしかなかった。


公園の時計は
10時を過ぎていた

雲の隙間からかすかに見える
星に何度も願った。



夜中の12時過ぎてしまった

クリスマス終わったな・・・


小雨が降り出した

傘なんか持って来てない

ベンチに座ったまま
ユキを待つ。



寒み~し、悲しいし
淋しいし、苦しいし

辛すぎんだよ!


涙がこみ上げる


やっぱ、来ないのか?


夜中の2時過ぎまで待った
ユキは来ない。


3時過ぎ

冷たい小雨の中

プレゼントの紙袋を
握りしめ家に帰る。



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