いつまでも・・・

アサミと手を繋ぎ学校を出る。


付き合ってるわけじゃない
自然と手を繋いだり
いつも一緒にいた。



シンゴからは



「付き合っちゃえ
お前ら、お似合いだぞ」



何回言われたことか


でも、付き合うまでには
なれなかった。



1月終わりの日曜日

アサミと駅で待ち合わせ

水族館に。



「タクミ、寒いね」



「寒いな!」



アサミは腕を組んできた

オレの顔を覗き込み



「いいよね?」



「ぅん~いいか」



水族館はカップルばっか

二人でゆっくりと見歩き


微笑みながら
見上げて見てる
アサミの顔がカワイらしく


オレも自然と笑顔になれた。



「タクミ、見て見て!
キレイな色の魚が
たくさんいるよ

何でこんなに
キレイなんだろ?」



優しく微笑んで
オレを見るアサミ



アサミ?


オレ、今スゲェ~
ドキドキしてんだけど。



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