いつまでも・・・

オレにはアサミがいる!

自分に言い聞かせ

何度も言い聞かせた


考えてしまう


ユキのことを・・・




オレは携帯を取り出し
電源を入れ

シンゴの携帯に掛けた。



「シンゴ
オレ、ヤバイかも

ユキのことが・・・
ユキのことが気になって

今さっきユキを呼び出して
会って
抱きしめてしまった・・・」




「お前、アサミちゃん
お前のこと
捜してたんだぞ!!

どうすんだよ!

アサミちゃんのこと
大好きって
言ってたじゃね~か!

アサミちゃんのこと
裏切るのか!

裏切るのかよ!!」




「分かってる・・・

でもよ、気になって
しょうがね~んだよ!

ユキ、前に比べたら
痩せてやつれてるし
あんな姿見たら

ほっとけるわけね~だろ

泣くんだよ

オレの前で泣くんだよ!」



「お前、いい加減にしろよ!」




切られてしまった。




シンゴなら

(行って来い!)って

オレの背中を
押してくれると思っていた

お前なら

オレの気持ち

分かってくれるんじゃね~かって

思ってた。



< 92 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop