いつまでも・・・
すっかり忘れていた
プレゼントのこと。
ピンクとブルーの箱を
クローゼットの
一番奥に置いて荷物で隠した。
思い出したくない
でも思い出してしまう
あの日のことを。
ユキを待っていたあの公園
あの日の自分を・・・
(ガタ、ガタガタ)
隣の部屋からはスゴイ音が
アイツら何してんだ??
ケンカか?
「助けて~」
シンゴの声が
慌ててマイの部屋に入る
「何やってんだ?」
シンゴの上に馬乗りになって
シンゴの髪を
引っ張っている。
「タクミ助けて~
オレ、何もしてね~のに」
「マイ!どうした?」
「シンゴさん
私以外の女の人と
今日、遊んでたんだよ!
許せない!!」
「マイ、今日はシンゴ
オレと一緒だったぞ!」
「ウソばっかり!
シンゴさん何処にいたか
教えてくれないし
何してたかも
言わないんだよ!」
マイは怒鳴って泣きはじめた。
「マイ、シンゴが他の女と
遊ぶわけね~だろ
信じろよ!
マジでシンゴ
オレと一緒
だったんだからな!」