光ノ書~hikari~
『「指きりげんまん、嘘ついたら、針1000本飲ます。指きった」』
僕と雪ちゃんはそう約束した。
僕はちゃんと伝えることができたよ。
ちゃんと雪ちゃんに届いたよ。
こんな小さな僕でも恋はしたよ。
幼稚園生でも恋はするんだ。
遊びじゃない。
僕は本気で雪ちゃんが好きなんだ。
大好きなんだ。
これから、僕が雪ちゃんを守って行く。
雪ちゃんのお母さんとも前に約束したから。
「雪は、大ちゃんが守るのよぉ」
雪ちゃんのお母さんはそう言った。
だから、守る。