お嬢様LOVE
第一章 お嬢様の日常
あの日。
貴方は笑っていた。

あの日。
貴方は泣いていた。

あの日。
貴方は空を見ていた。

あの日。
貴方はひどく困っていた。


毎日、毎日、貴方を見ていた。

全部、全部、愛していた。


けれど、叶わずに、恋は枯れる。



どうして、手に入らないの?
どうして、振り向かないの?
どうして、私を見てくれないの?

どうして、どうして・・・。


現実に追い詰められる貴方。
現実を見ようとしない私。



想いは交差するばかりで
何も伝わらない。

伝えられない。


もし、お金で勇気という名の自信が買えたら。

もし、お金で貴方が買えたら。


そんなことばかり、考えてしまう。


私は、幸せなのに。
どうしてこんなに辛いの?
苦しいの?
この前買ったブランドのバックも。

靴も。
服も。
・・・・・・お金も。


何もいらない。


貴方が欲しい。



こんなに思っているのに。
こんなに気持ちを伝えたいのに。


どうしようもなく、私は、貴方を見る。

その度に、胸が苦しくなる。



ねぇ、神様・・・。

私を、「幸せ」にして下さい。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop