お嬢様LOVE
ちょっと短めのスカートに、女子はピンクのシャツ。
灰色のブレザー。
リボンは赤いチェックで、あまり規則がない。
私はさっさと着替えて外にでた。

「雛様。髪のセットをしますので、こちらにお座り下さい」
「メイクも致しますので、ご承知下さい」
「ネイル磨き、ネイルアートもします。今日はどうされますか?」

と、アートがいっぱいのカタログみたいな雑誌を手渡された。
私はピンク系の、シンプルなやつを選んだ。

「これを」
「はい、了解致しました」

テキパキとネイルアートを進めるネイリスト。

「髪型はいかがなさいます?」
次は髪型がいっぱいのカタログだ。私は髪が長いので、少し巻いたかんじの、ゆる巻きを選んだ。
「これにしてくれる?」
「はい、今すぐやりますので」
そして、髪に丁寧に朝トリートメントを塗りながら、アイロンをかけていくヘアメイク担当。私は、それ以上何も言わず、されるがままになっていた。

「はい、終わりましたよ」
「いってらっしゃいませ、雛様」
「お気をつけて」

終わったので、私は一階に降りた。
そして、靴を履いて家をでた。

「ふーぅ。学校って、憂鬱だわ。」

独り言をささやきながら家の前に停まっていた車に乗った。
「今日も学校までお願いね」
「はい、雛様」
そして、私を乗せた車は、学校に向かって走り出した。
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