素直になれたら
最初は健人が運転してくれた。
初めてで、怖くて、寒くて…
とにかく不安だった。
健人「里中!下ばっか見てねぇで
景色とか空とか見てみろ!」
私「…え?」
空を見た。
もともと空が好きな私は
とても感動した。
当たり一面に光る星達。
まるで私達を
見守ってくれるぐらいな感じで。
健人「きれいだべ
今日は結構出てんな(笑)」
私「…すごい…。
すごいよ!景色もきれいだし!
バイク乗ってると車とか自転車
よりも楽しいね!」
健人「ぶは(笑)
車とバイクと自転車を
一緒にすんなよ(笑)」
私「えー(笑)」
健人「………うわぁ!」
キキィーッ
いきなり
バイクが急停車した。
私「…え!?何!?どしたの?」
健人「悪い…。怪我なかった?」
私「…大丈夫だけど。」
健人「なら良かった(笑)
猫が道にいてさぁ…
まじひくかとおもった(笑)」
私「…ねこ?」
健人「そう!
少し小さい猫(笑)」
もう猫の姿はなかったが
健人の優しさが改めて分かった。