素直になれたら
その夜に私は
カッターナイフに目がいった。
何もかもが疲れてしまった。
学校に行ったら
明るく振る舞う事も。
和也の事も。
そして…
龍と健人と私の…
三角関係な事も。
私は
左手首をカッターナイフで切った。
昔からしていたのだが、
やはり久々なので痛いかと
思ったのだが、
自然と痛みは感じなかった。
たくさん出る血を見て
私「…やってしまった」
と呟いた。
♪~♪~♪
着信:龍
私「…はい」
龍「あ、山下だけど。」
私「…どしたの?」
龍「今日勉強したらしいじゃん?」
私「…え?」
龍「健人と。」
私「あ…。うん。」
龍「それが答えなんだな?」
私「…え!?
そんな事言ってないじゃん!」
龍「どうだか。」
私「…。」
龍「まぁこれから俺は
健人の事避ける事にしたから。」
私「…なんでよ…。」
龍「言っただろ。
耐えられねぇんだよ。」
私「…はぁ。」
龍「…じゃあな。」
…また強制的に切られた。
私「…もう嫌だよ。」