素直になれたら


私は自分の左手首を
龍にばれないように見た。


かなり強く捕まれたため
ガーゼが血で少し染まっていた。


私「…やば…。」


龍「…え?」


私「…いや!
やばいぐらい寒いなぁって(笑)」


夏場だったが、
夜中はやっぱり寒かった(笑)


これは事実だったため
とっさに誤魔化した。


龍「おまたせー。」


健人「おせーよ!(怒)」


龍「悪い悪い(笑)」


健人「凍えてまじやばかったし。」


龍「まぁまぁ。
亜衣ちゃんと
乗ってきていいから(笑)」


私「…え…。」


健人「おい!里中!
え。って何だよ!(怒)」


私「ごめんごめん(笑)」


龍「ほら。早く言ってこい。」


健人「早く乗れー。」


私「あ…うん。」


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