素直になれたら


次の日、


健人から久々の電話がきた。


健人「里中?今から大丈夫?」


いつもより
真面目な声だった…。


私「…大丈夫だけど…。」


健人「じゃあ龍の家の下に
俺だけでいるから来て。」


私「…龍の家?」


健人「そう。今が無理なら
今度でも大丈夫だけどさ。」


私「…龍の家だね?」


健人「おう。大事な話しだから。」


私「今から行くよ。」


健人「待ってる。」



何を言われるかが怖かった。


大事な話って?


深刻な事?


どうしてそんなに
怖い声をしているの?


様々な想いを抱えながら
健人が待つ場所へ向かった。


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