ラスト・キス


重すぎて一歩も動かせなく、困っていた私は

もっと






困ることになったようです。

…ゾワゾワゾワ… …




「は?」


「…お前の部屋、ここ」








ここ?

アら、どーもご親切にぃ!



「アら、どーもご親切にデタラメをありがとう!」



そう、歩き出そうとした。






「ふんっ…ん~…、ぉりゃっ…」






…な、何よこの荷物…!

うんともすんとも言わないじゃない!



も~…

最悪よォ…。


なにやら、母親が精一杯詰め込んだ思い出の品のせいで…

私のこれからの寮生活に支障がでましたよ!!!!



お母さんのせいだかんね!



クランク3つと、ダンボール5個にはさすがにカートも堪えた。





ガタッ


…え?

なんか折れたっぽい音っぽいわァ…、ヤバいっぽい雰囲気だわァ…





「やだァァァァ、壊れちゃったァァァァ!」




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