ラスト・キス
も~、
はじめっから最悪の事態~!!!!
変な男の人にはカラマレルわ…
荷物が動かなくなるわ…
ゥわーん!
「オ…壊れた?」
「…ち、違います!ご心配なく!」
私の荷物はもう、動くまい。
ココで意地張らなくてどーすんの!?
ご心配なく…とか、見られてるし!
どーにか逃げようと、踏ん張るが荷物たちは
そこに住み着くみたい。
諦めることにしてしまた私、バカだった。
「… …ねぇ」
「何?姫様」
「…やっぱ、て、手伝ってくんないかな?」
何かギコちない、言葉。
私が誰か人を頼るなんて、何年ぶりだろう…。
―でも
男の人は…
「今更遅い…」
「え…」
い、今更、だよね。
私も今更頼ったことを後悔…
「早く、頼ってくれよ?」