ラスト・キス
すぐに手伝ってくれた、と思ったら…
コレは大変なことになってしまった…
「お前の部屋、1923号室」
「…はい」
「俺の部屋…、1924号室」
「…はい、…?!」
と、隣っつーワケっすかァァァァ?!
男の人と、隣の部屋…
聞いてませ~ん。
コレは詐欺のような気がしま~す。
弁護士呼んでェ~。
カチャ…
「どうぞ、…泥棒なんてしねぇから安心しろ♪」
…ブヮァァッ…----
なんだか、キラキラ光って見える…。
ホテルのスィートルームみたい…
すごく高級感あふれてるー…
「す、っご!」
自然と私の口からは、こんな言葉が漏れていた。
「お前…」
「何?」
名も知らない、男の人に…心が開いていた。
…いつの間にか
「庶民だろ?こんなんで驚くなんて、金持ちじゃねぇな」