明日への旅(仮)
『桜ちゃん?』
「はい、何ですか?」
『ねぇ桜ちゃ「あの方には私は見えません。…私は亡くなっています。分かりやすく言えば幽霊です♪笑」
ゆ、幽霊?
桜ちゃんは寂しそうに笑った。
『…な、亡くなったっていつ?』
「……」
『あ!言いたくないなら無理に言わなくて良いのよ!汗』
「いえ、…そうですねぇ分かりやすく言えば幕末と呼ばれる時代です。私のいた城は火を放たれ、かろうじて逃げましたが1人生きていく事が出来ませんでした。私には思うことがあり成仏できませんでした。」
『…そ、そっかぁ』
「…詩音殿まだ思い出してはいらっしゃらないのですか?」
――思い出して
『やっぱり、その声…夢の声は桜ちゃんだったのね…』
「はい」
『ねぇ、思い出すって何を?誰を助ければいいの?』
「…前世を思い出し、愛する人を守ってほしいのです」
前世?
愛する人?