つきのくに


呟いた瞬間。



「斎藤って一組のかよ。」
隼人が尋ねてきた。


「うん。一組の。」


「メールしてるのか?」

「メールしてほしいって言われているけど・・・・・
あっ隼人、一年のとき同じクラスだったよね?」

「お前斎藤に気があるのかよ。」

無視された。


何で隼人はそんなこと聞いてくるのだろう。

「・・・・ないけど。」

「斎藤とメールするのかよ。」


なんか尋問されている気分だ。

でも、こんなに隼人と話が続くことが嬉しくてしかたがない。

私のこともしかしたら、もしかしたら好きなのかもしれない斎藤君ごめんなさい



「うん。一応。
メールが来るのに返さないと失礼だし。」





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