【短編】クリスマス*ガーデン
これが
もしかして……。
「これが、ダイヤモンド・ダスト、クリスマス・ガーデンだよ……」
すぐ後ろから、克巳の声がした。
振り返ると
克巳が
何とも言えない顔で
私を見つめている。
キラキラと、輝く
空気の音色の中で。
不意に、さっき聞いた、クリスマスガーデンのフレーズが頭に浮かぶ。
『星の囁きが聞こえる、満天の聖夜に、居合わせた男女は、運命の相手』
ずっと
見つめていたい
吸い込まれそうな
美しい景色の中で……。
困ったように笑う
克己から目が離せなくなる。
まさか
克巳が
運命の相手!?