キレイナキオク〜感謝の気持ちは忘れない〜
「もっと聞かせてくれよ、親友のこと!」



なんだろう、この気持ち…。

私の話を聞きたがっている花村…。


ゴミ扱いされてる私なんかの話を聞きたいの…?



「聞いてくれるの…?」



念のため…花村に確認した。

私の話に耳を傾けてくれる大人なんていなかったから。

しょせん私は社会のゴミ、話を聞いてくれる人なんていないって思ってたから…。



「なんでも聞くよ。舞岡のことなら」



素直に嬉しかった。


私はせきをきったようにアキのことをいっきに話した。



中学の入学式から仲良くなって、毎日毎日一緒にいたこと、それは今も変わらず、高校に入ってからも毎日遊んでいることを…。
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