キレイナキオク〜感謝の気持ちは忘れない〜
アキと会うと時間がすぎるのも忘れて、何時間でも一緒にいる。


気付いたら22時になっていることも…。


今日もいつものように時間を忘れて遊びまくった。



「あれっ?今何時だ?」



アキがケータイを開いて時間を見た。

私もつられてケータイを開く。


「もう22時じゃん!帰ろうか」

「そうだね…」



帰りたくないな…。


私は小さい頃から親から虐待を受けている。


だから…家なんて帰りたくない…。



真夏の夜に涼しい風が吹き抜ける中、アキが私の顔を覗き込みながら言った。


「また寂しそうな目してる…」
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