『春・夏・秋・冬~新たな道へ』
冬の誕生パーティーをしてから3ヶ月後、パスポートを手にした俺は今日で解約するがらんとしたワンルームマンションをさっと見渡した。
「さて、行くか」
変わらず諜報員の仕事を続けている俺は、これから一年海外で与えられた任務を遂行しなければならない。
「夏生」になってからの物は、冬が命を絶ち俺があの会社を去ってすぐに全て処分した。
そうやって任務後毎回リセットされるのが規則だから仕方ない。
でも。
「これ、どうすっかな…」
そう呟いて上着の胸ポケットに入れてある携帯を一瞬見下ろした。
すでに処分し終えていなければならない皆との唯一の繋がりをどうしても断ち切れないまま、俺は簡単な手荷物一つでマンションを後にした。
「さて、行くか」
変わらず諜報員の仕事を続けている俺は、これから一年海外で与えられた任務を遂行しなければならない。
「夏生」になってからの物は、冬が命を絶ち俺があの会社を去ってすぐに全て処分した。
そうやって任務後毎回リセットされるのが規則だから仕方ない。
でも。
「これ、どうすっかな…」
そう呟いて上着の胸ポケットに入れてある携帯を一瞬見下ろした。
すでに処分し終えていなければならない皆との唯一の繋がりをどうしても断ち切れないまま、俺は簡単な手荷物一つでマンションを後にした。