季節外れの雪
俊平「・・・」

真樹、俊平の服が汚れている事に気付く。

真樹「私、服も汚しちゃったみたいで、ホント、ホントごめんなさい」

俊平「いいよ」

真樹「でも、クリーニング代払いますから」

真樹、カバンから財布を出そうとする。

俊平「いいって。どうせ帰ったら洗うつもりだったし」

真樹「でも」

俊平、真樹に何も言わず立ち去る。

○商店街

真樹が歩いている。

真樹「やっぱり散歩は温かい日に限るね。おばさんは元気かな」

突然、真樹の周りに白い花びらが舞う。

真樹、花びらを一瞬、雪だと勘違いする。

真樹「雪」

真樹、花びらが地面に着くまで目で追う。

真樹「雪なわけないか」

真樹、一枚の花びらを拾い上げる。

真樹の目線の先には、おばが経営している花屋がある。

真樹、花屋で働いている俊平に気付く。

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