季節外れの雪
○花屋(夜)

真樹、俊平、おばが閉店準備をしている。

おば「片付け手伝わせちゃって、ごめんね」

真樹「いいですよ、おばさん。おばさんの美味しい手料理食べられると思うと、これぐらい安いもんですよ」

おば「あら、お世辞がうまくなったわね」

真樹「お世辞だなんて。本当の事ですよ」

おば「じゃあ、今日はいつもより頑張らなくちゃね」

真樹「はい、お願いします」

おば、店の時計を見る。

おば「俊平君、時間だから、もういいわよ」

俊平「はい」

おば「俊平君もご飯食べて行くでしょ?」

真樹、おばと俊平の会話の様子を伺っている。

俊平「すいません。今日はちょっと用があるので」

おば「そうなの。せっかく三人でって思ったんだけど」

俊平「すいません」

おば「いいのよ。用事があるなら仕方ないわよ。じゃあ、真樹ちゃん、おばさん、夕飯の準備するから後はお願いね」

真樹「はい」

おば、店の奥に行く。
< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop