窓のない窓際
 
一本たりとも傷んでいない、真っ直ぐで細長い、柔らかそうな黒い髪。


雪のように真っ白で、わたのようにふんわりとした肌。


今にもこぼれ落ちそうなほど大きな瞳はウルウルと揺れている。


……可愛い。


いや、可愛いなんて言葉じゃ全然足りない。


つーか言葉じゃ言い表せない。


“美少女”を絵に描いたみたいな……。


本当に一線の乱れもない完璧な容姿。


今まで色んな女見てきたけど、確実に一番可愛い。


これだけは確か。


 
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