窓のない窓際
 
クラス中の視線が俺に集中。


当たり前か。


誰だって普通気になるよな。


だってこんなデカい花束抱えて登校して来たんだから。


俺は周りの目を一切気にしないで、例の窓際の席へ一直線に向かう。


「おはよ、水上!」


今日も昨日と同じく、つまらなさそうに外を見つめていた綺麗な顔。

 
< 53 / 165 >

この作品をシェア

pagetop