窓のない窓際
 
……が来てくれたのはいいんだけど!


「なんっでお前がいるんだよ!?」

「なによ!
いちゃ悪い!?」

「当たり前だろ!!!」


なぜか水上の隣には笹岡がいる。


俺、こいつ誘ったっけ!?


いや、誘ってねーよ!


だって今日は……!


「2人でデートの約束だろ水上!」


俺が尋ねると水上は本当に申し訳なさそうにうつむいた。


「ごめんね宮本くん。
私、デートしに来たんじゃないの」

「な!?」


すると俺と水上の間に笹岡がグイッと割り込んできた。


「あのねぇ!
あたしはそんな約束すっぽかせって言ったのに、この子ってば、ちゃんと断りに行くって聞かなかったの!
わざわざ来てもらっただけ感謝しなさいよね!」


なんだよそれ!


 
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