お兄系俺様★鈍感彼女[完]
うちは待ち続けた…






しだいに涙が出てきて
止まらなかった…








「…しょう…ヒック…ごぉ…グスン」







泣きながら…

辺りを見回す…





手を繋ぎ、帰ろうとするカップル









うちもあぁやって…


仲良く帰るはずだったんだ…









優しくキスしてよ…








悪魔みたいに微笑んでよ…





どんなに願っても



翔吾は来ないんだ。。
























「葵ッ!」




聞き覚えのある…







愛しい人の声…










きっと知らない人だ…




うちは俯いたまま…

泣いてた…


















ギュッ





誰かに抱きしめられた…




暖かい…



愛しい匂い…










< 89 / 96 >

この作品をシェア

pagetop