機動装甲Ⅲ

グリフォンから一機のAMが出撃する。

AM-001 ソルジャー。

でもあの機体は腰部にコテツブレードを装備している。

間違いない。

真紅郎が乗っている。

私はドラグーンアサルトカスタムを駆りながら通信を送った。

「Mk―Ⅱの修理は間に合わなかったのね」

「茜…!」

苦しげな真紅郎の声。

私はメインレバーを握り締める。

「量産型が棺桶になるなんて、貴方らしくもない最期ね」

「止せ、茜。あのテロリスト機がお前の恋人だった事は不運でしかない。確かに殺したのは俺だ。だが…」

「もう話はないわ」

私は追従するドラグーン五機に指示を送る。

AI搭載型のドラグーン。

私の音声を認識して作戦行動をとるように設定してある。

「全機散開、これより敵機に仕掛ける!」

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