機動装甲Ⅲ
スラスターの光芒を描き、五機のドラグーンは真紅郎のソルジャーに仕掛けた!

「くっ!」

通信機越しに真紅郎の歯噛みが聞こえた。

手にしたビームマシンガンを発砲するドラグーン達。

AIに情などない。

ただ与えられた任務だけを冷徹なまでに遂行する。

しかし。

「動きが単調だ!」

如何に性能で劣るソルジャーでも、真紅郎の操縦でどうとでもなる。

馬も乗り手次第。

その言葉を如実に表すかのように、ソルジャーは射線をことごとく回避した。

そして右マニュピレーターに握らせたビームライフルを発射!

無駄弾は一切ない。

的確に、正確に。

光弾が一機のドラグーンを撃ち抜いた!

< 15 / 40 >

この作品をシェア

pagetop